溶連菌は大人も注意!風邪かと思ったらご用心。
こどもに多い喉の病気として知られるる溶連菌感染症。
「よくわからないけど名前だけは聞いたことがある」なんて人も多いのではないでしょうか?
5~15歳の小児に最も多く感染する溶連菌ですが、安心してはいけません。
子供に限らず大人にも感染します。
乾燥するこの季節は様々な感染症が流行しますが、その中でも風邪と見分けがつきにくい溶連菌についてお話しようと思います。
・溶連菌って何?
溶連菌は「A群溶血性レンサ球菌(A群β溶血性レンサ球菌)」と呼ばれる細菌です。潜伏期間は2~5日間です。
画像引用元:http://sickchild-care.jp/point/2922/
・溶連菌の感染経路
溶連菌の感染経路は、咳やくしゃみなどの飛まつ感染、細菌が手などを介し、口に入ることによって感染する経口感染です。感染しやすい季節は春と秋から冬にかけて空気が乾燥しやすいこの時期にはピークを迎えます。
抵抗力が落ちている人は特に注意が必要です。
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・溶連菌に感染すると大人でもこうなる
咽頭痛や発熱や嘔吐から始まり、かゆみを伴う赤く細かい発しんが体や手足に現れたり、舌に苺のようなブツブツが発生しますが、年長児や大人の場合は咽頭痛や発熱のみの事が多く、風邪との区別がつきにくいので疑わしいときは内科や耳鼻咽喉科等の医療機関を早めに受診しましょう。
画像引用元:http://allabout.co.jp/gm/gc/300617/
・大人がもし溶連菌に感染してしまったら?
内科や耳鼻咽喉科等の医療機関で受診し適切な治療を受けましょう。溶連菌を完全に退治するまで(10日間~2週間ほど)抗生物質を飲み続ける必要があり、治療せずにいると急性糸球体腎炎やリウマチ熱等の合併症を引き起こす原因となり得るとてもたちの悪い細菌です。
・溶連菌は症状が改善されても油断大敵!
急性糸球体腎炎は溶連菌が原因の90%以上を占めている病気です。重大な合併症を引き起こさない為にも、完治したかどうかは発病後3〜4週後頃に尿検査をして、尿に異常がないこと(血液が混じっていないか)を確認しましょう。
また、感染してしまったら2~3日は学校や会社は休むのが基本です。
飛まつ感染をしてクラスメイトや同僚に感染させないようにしましょう。
(学校保健安全法では第三種(条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患)に位置づけられており、医療機関の受診日とその翌日は登校・登園できません。)
・溶連菌の予防法はあるの?
もし溶連菌感染症にかかってしまった家族がいる場合は、同じコップや食器を使うことは避けましょう。マスクも有効ですので人ごみ等、感染の恐れがある場所に行く場合は着用すると良いでしょう。
また、予防接種はなく、他の感染症と同様、日ごろの手洗い・うがいを徹底し、室内の換気を習慣つけることで予防をしましょう。
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