産後の骨盤矯正はいつから行うと効果的なの?
出産を機に体型が変わったという声は、ご自身のお母さんや周りの方々から一度は聞いたことがあるのではないのでしょうか。
特に、胸の張りはなくなり腰回りお尻周りに浮き輪の様な厚い脂肪層ができたと感じる方も少なくありません。
これらのお母さん特有の現象も骨盤を矯正すれば改善するといった情報を耳にしたことはありませんか?
これから初産を迎える方ならば特に産後の気になる点ではないでしょうか。
ではこの骨盤矯正は、一体いつから行えば効果的なのでしょうか。
今回は、いつから行えば良いかも含めて、そんな産後の骨盤矯正についてご紹介します。
画像引用元:http://mseitai.com/pages/cat8/001034.html
スポンサーリンク
●産後の骨盤矯正はいつから必要?
骨盤矯正で諸悪症状が改善する…といった風潮はすっかり定着しているような昨今ですが、実はこの骨盤矯正は今のところ医学的根拠は無いんです!先に挙げた体に脂肪が付きやすくなることの他に出産を機に引き起こされる現象として、腰痛・頭痛・肩こり等がよく挙げられます。
これらは体の歪みを直せば改善されることとして紹介されているのを目にしたことがあるかもしれません。
中には風邪を引きやすくなったことも体の歪みから、と言われる整体の先生も居る程です。
産後はびっくりするくらいに骨盤がガタガタの状態になります。
一ヶ月は重たいものを持とうとしても腰から崩れそうになって持てない程です。
現代の私たちでさえこうなのだから、昔の栄養が不足し衛生面も悪かった時代の女性が出産を機に亡くなる方が多かったのも納得できるかと思います。
ですので、確かにそこから正しい状態に戻さないと諸症状が出ても当然かな、と思ってしまうでしょう。
しかし冒頭で述べた通り、この骨盤矯正は今のところ医学的根拠は証明されていません。
そもそも骨盤はもともと左右均等に出来ていないし、骨盤を手で押して矯正できる程度でしたら激しいスポーツをしている人はとっくに骨盤は著しいズレが生じているはずなんです。
開いた骨盤は自然と閉まるものですので、骨盤矯正はいつから?と悩む以前に、そもそも特に意味がないと言えるでしょう。
●産後の体のためのポイント
骨盤矯正は特に意味がない、で話しを終わらせてしまうのも何ですので、替わりに気をつけたいポイントをご紹介したいと思います。出産後は尿漏れが起こるという話しを聞いた事がありますでしょうか。
これは、妊娠・出産(等)によって骨盤底筋という部分が緩みやすくなって起こる現象です。
内蔵も骨盤底筋によって支えられていますので、骨盤底筋を鍛えれば産後や加齢によるぽっこりお腹を解消する効果もあります。
産後は赤ちゃんに付きっきりになり睡眠不足もあって、どうしても運動不足になりがちです。
骨盤底筋に限らず、他部分の筋力も鍛えることの方が骨盤矯正よりもよっぽど効果的な体型のシェイプアップや内蔵の健康につながります。
ということで、骨盤底筋を鍛える骨盤底筋群体操をご紹介します。
●産後の骨盤矯正のための骨盤ベルトの使用について
マタニティグッズを扱うサイトや雑誌で必ず取り上げられているものに骨盤ベルトがあります。「トコちゃんベルト」で代表的な【青葉】のサイトでは「トコちゃんベルトとは、骨盤輪を支持するケア用品です。」という記述と共に骨盤ケアの大切さは載っていますが、トコちゃんベルトが骨盤ケアに効果があるとは明言されていません。
昨今の、骨盤のゆがみが体に悪影響を及ぼすという情報と合わさって骨盤ベルトをすれば骨盤が正しい位置で締められる、といったイメージがついているかとは思いますが、骨盤ベルトは、必ずしも産院で推奨しているとは限りません。
医学的根拠に欠けるからです。
ですが、産後に骨盤がユルユルの状態になることは事実ですので、その間に骨盤ベルトをしていると腰が支えられて活動しやすくなる、というのは使用者の感想として確かに多く聞かれる声です。
サポーターの効果程度と考えれば良いでしょう。

画像引用元:http://ameblo.jp/koshiyokan/entry-11614252255.html
いかがでしたでしょうか。
産後は驚くくらいに骨盤がユルユルになり腰回りに脂肪が付きやすかったりで、骨盤矯正をしなくては…という意識になりがちかとは思いますが、大切なのは基本の筋力です。
筋肉を付けることで、内蔵を支え気圧の変化でも体調が左右されない、強い体を作ります。
子どもは産んでからが本当の戦いの始まりです。
強くて丈夫なお母さんであるために、体に無理のない程度で筋力をつけることを意識してください。
お子さんのためにも、元気で長生きできる体を作ってください!
スポンサーリンク